遅咲きこうたんのひとりごと
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栄光と挫折


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スポーツシンポジウム

柔道家井上康生さんの講演は約1時間

ポーカーフェイスで口数の少ないイメージしかなかったが、1時間の講演があっという間と思えたくらい聞き入ってしまった。

監督として取り組んできた内容では、自身の選手時代のスキルの伝授よりもメンタル面の助言、そして強化合宿などでは練習だけに留まらず、視野を広げるために自由時間を設けるなど、とても興味深いものだった。

今回はメンタルの一部を紹介してみようと思う。

井上監督は、シドニーオリンピックで金メダルを獲得し、さらにその4年後のアテネでも金メダル獲得確実と言われる中、まさかの準々決勝で敗退。
更に3位決定戦でも敗れメダルを逃してしまう。栄光と挫折の両面を味わった選手でもある。

その後、ロンドンオリンピックで日本男子柔道はメダルなしという惨敗を喫し、1年後、日本男子柔道の監督として日の丸を背負う事となった。

そして監督として初めて挑んだリオオリンピックでは、男子柔道は全カテゴリーでメダルを獲得する。

しかし金メダルは2つだった。

監督として満足しているかしていないかの問いに、二つの答えがあったそうだ。

満足してないのは全カテゴリー、メダルは獲得出来たものの、金メダルを2つしか選手に与えられなかったという表現をされた。
それは監督しての責任を感じての言葉だっと思う。

もうひとつ満足まではいかないものの良かったと思った事。

それはトーナメント途中で敗退し、3位決定戦に回った選手に伝えた言葉である。

自身、金メダルを取れなかった悔しさと挫折で、3位決定戦で戦う気力さえ失い破れている。
後で後悔し続けていたらしい。

この経験があったからこそ伝えられた言葉があったそうだ。

「後悔の無い試合をしてほしい」

4名の選手がこの言葉通りに戦い、銅メダルを獲得してくれた。

指導者として必要なこと。

栄光と挫折両面を味わった人だからこそ、喜びも苦しみや痛みも分かち合える事が出来る。

自身の経験は大きな意味を持つことを、この講演で学ぶことが出来た。

また来年も開催されたら、もっと仲間を連れていきたいと思う。

お土産付きだからね。。。^^v 

(因みに今年はアスタビータスポーツ約5000円+鏑木さんの本1600円だった。更に会場では非買のアスタキサンチン入のチョコが振舞われた。)

最後まで読んで頂きありがとうございました。1クリ是非お願いします。

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